ブラジルからの新しい刺客！結成して１年も経たないうちにリリースしたデビューアルバムであるにもかかわらず、すでに確立したスタイルを持っている、恐るべきニューカマー。
　テンポは速いが重戦車のように地を這うような重たいリズム、そしてザクザク・ギターとくれば文句なし！本人達はブラジルのバンドらしく、セパルトゥラを意識しているようで（それも古い時代の。やはり地元でもカヴァレラ兄弟の分裂はキーポイントだそう）ソドム、デストラクションなどもフェイヴァリットに挙げているが、音を聴く限りでは、もう少しデス寄りのリフや曲構成に感じる。トリオ編成に憧れているだけ？！
　そんな爆音の中、急に出てくるアコースティックでメロウな部分が美しくブラジルらしく、他のバンドと一線を画しているところであろう。
　ベース・ボーカルのトリオ編成でルックスも野蛮で文句無し。短髪でキャップ被って "デ～ス！ダ～イ！、スタスタスタスタ・・・" ではやはり音楽的にも薄っぺらく説得力が無い。そんなバンドが多い時代の中、彼らは本物のバンド・マン・スタイルでバンド・サウンドなのだ！これって大事だと思う。
　ちなみにオリジナルは2016年12月15日、ブラジルのレーベルからリリースであるが、こちらはボーナス2曲を追加してフランスのレーベルから世界規模で発売されたもの。要チェック！

2018年1月13日発売

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